研究課題/領域番号 |
16K19475
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
腎臓内科学
|
研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
永井 恵 筑波大学, 医学医療系, 講師 (00734352)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
|
キーワード | 抗好中球細胞質抗体 / ミエロペルオキシダーゼ / ANCA / 加齢 / ペントラキシン / 腎臓内科 / MPO / ペントラキシン3 |
研究成果の概要 |
わが国のANCA関連血管炎(AAV)は、MPO-ANCA陽性例が多く、高齢者に頻発する。高齢AAV患者の好中球では代表的な顆粒蛋白MPOとPR3の細胞内発現量が低下している一方で、わずかではあるがPTX3の細胞内発現量が上昇していることが示唆された。その顆粒蛋白PTX3の機能を知るため、細胞死を誘導する免疫方法を用いたマウスMPO-ANCA産生の動物実験を行ったところ、限られた条件下であるが、PTX3蛋白の同時投与によりMPO-ANCAの産生が抑制された。AAVの病因たるMPO-ANCA産生の制御因子としてPTX3分子が期待される。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
AAVに対して従来からステロイド薬と免疫抑制薬の併用が治療の基本だが、真菌感染症などの日和見感染の合併が問題であり、新規治療法の開発が望まれている。MPO-ANCAはAAVの病因であり、その産生抑制は治療戦略の一つであるが、抗原たるMPOの欠損は真菌感染を増悪させる。他方、PTX3は日和見感染に防御的に機能することが既知であり、その臨床応用を見据える本研究は、これまでにない日和見感染合併症に配慮したAAVの治療法開発の意義を持つ。
|