研究課題
若手研究(B)
人の皮膚には多くの微生物が常在しており、微生物叢を形成している。本研究では、皮膚に常在するウイルスに着目し、皮膚ウイルス叢を構成する各種ウイルスの感染状況が加齢とともにどのように変化するのか、その変化と皮膚疾患との関連性を探求した。その結果、皮膚常在ポリオーマウイルスであるメルケル細胞ポリオーマウイルス・ヒトポリオーマウイルス6・ヒトポリオーマウイルス7の健常者における感染量を各年代ごとに初めて明らかにすることができた。また皮膚癌患者や炎症性皮膚疾患患者における感染状況を明らかにすることができた。
常在微生物に関する研究は、腸内細菌然り細菌叢に注目されることが多く、ウイルス叢に関する知見は不足している。本研究では、皮膚常在ウイルスに注目することにより、不足して皮膚常在ウイルスに関する情報蓄積への貢献ができた。また、健常者の各年代における皮膚常在ウイルスの感染量・ゲノム情報などを得ることができた。このように、今後の皮膚常在ウイルス叢研究の基盤となるデータを得ることができたことは、社会的意義が大きいと考えられる。
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すべて 雑誌論文 (7件) (うち国際共著 1件、 査読あり 7件、 オープンアクセス 7件、 謝辞記載あり 2件) 学会発表 (12件) (うち国際学会 3件)
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