研究課題/領域番号 |
16K19690
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
胎児・新生児医学
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研究機関 | 大阪府立大学 |
研究代表者 |
近藤 友宏 大阪府立大学, 生命環境科学研究科, 助教 (40585238)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 胎児発育不全 / 未熟児医学 / 栄養管理 / 高血圧 / 腎臓 / 5/6腎臓摘出 / メタボリックシンドローム / 循環器・高血圧 |
研究成果の概要 |
胎児発育不全(FGR)による低出生体重児への、効果的な栄養管理は未だ明らかとなっていない。本研究では正常体重に追いついた後の成長期に蛋白摂取制限を導入するという新たな栄養管理法がFGR新生児の神経発達にどのような影響を及ぼすかを検討した。その結果、FGRモデルマウスに対する成長期での栄養管理は神経発達に悪影響を及ぼしていなことが明らかとなった。成長期途中からの栄養介入は神経発達を阻害することなく、将来的な血圧上昇抑制に効果的であると考えられた。 また、新たなFGRモデルとして、妊娠母体5/6腎臓摘出によるFGRモデルを作製し、その特性を明らかとすることができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
低出生体重児が将来かかりやすい病気として、神経発達異常や高血圧などのメタボリックシンドロームがあげられる。これらを同時に予防するような栄養管理法は現在まで明らかでない。モデルマウスを使った研究ではあるが、本研究では、ある程度中枢神経系の成長を待った後に栄養介入を行うことで、両方のリスクを低下させることが可能であることを示すことができた。現在困難とされている未熟な状態で生まれてきたヒト新生児に対する適切な栄養管理法の確立や臨床的治療応用にもつながる成果と考えられる。
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