研究課題/領域番号 |
16K19695
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
胎児・新生児医学
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研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
中野 有也 昭和大学, 医学部, 講師 (40465224)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 脂肪細胞 / 低出生体重児 / 生活習慣病 / 乳幼児 / DOHaD / 乳幼児期 / 大きさ / 男児 / 肥満 / メタボリックシンドローム / 早産低出生体重児 / 未熟児医学 / 早産児 |
研究成果の概要 |
低出生体重児は将来の生活習慣病発症リスクが高いことが知られている。本研究では、乳幼児から脂肪組織を採取し、出生体重や評価時の体格が脂肪細胞の大きさにどのような影響を与えているのかを検討した。97名の乳幼児を評価したところ、脂肪細胞の平均直径は、BMIや皮脂厚と有意な正の相関を、出生体重および評価時の身長SDスコアと有意な負の相関を示した。また、低出生体重児では正期産AGA児と比較して脂肪細胞の平均直径が有意に小さく、その差は年齢やBMI、性別など調整するとより顕著となった。本研究を通して、低出生体重児では乳児期からその体格に比較して脂肪細胞が大きい傾向があることが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
低出生体重児は将来の生活習慣病発症リスクが高いことが知られている。脂肪細胞の大きさはインスリン抵抗性ならびに生活習慣病リスクと密接にかかわることが知られているが、低出生体重児の脂肪細胞の大きさを乳幼児期に調査した報告はこれまでなかった。本研究から、低出生体重児では乳児期からその体格に比較して脂肪細胞が大きい傾向があることが示された。このことは、低出生体重児の生活習慣病リスクを考えるうえで学術的に非常に重要な知見である。今後、低出生体重児において、乳幼児期の脂肪細胞の大きさを変化させるメカニズムを解明し、生活習慣病リスクを軽減する施策を講じることができればその社会的意義は非常に大きい。
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