研究課題/領域番号 |
16K19700
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
胎児・新生児医学
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研究機関 | 独立行政法人国立病院機構(京都医療センター臨床研究センター) |
研究代表者 |
北 誠 独立行政法人国立病院機構(京都医療センター臨床研究センター), 内分泌代謝高血圧研究部, 研究員 (50767415)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 切迫早産 / 絨毛膜羊膜炎 / 早産児 / 臍帯炎 / プレセプシン / 早期診断 / 新生児 / 免疫学 |
研究成果の概要 |
早産児の臍帯動脈血プレセプシン値が臍帯炎で有意に高値であった。プレセプシンはTLRレセプターを介する免疫反応で単球やマクロファージの表面から産生される。これまでに成人領域の敗血症やSIRS、新生児敗血症に関連するバイオマーカーの有用性が報告されてきた。計測は全血あるいは血清のいずれかで可能であり100μl、17分で完了する。単球やマクロファージは絨毛膜羊膜炎を始めとする子宮内炎症で羊水中増殖することが報告されている。本横断研究で、胎盤病理で絨毛膜羊膜炎3度と臍帯炎に対し、母体血および臍帯動脈血をそれぞれ計測しROC曲線解析を行い臍帯動脈血計測が’good test’であることを証明した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
切迫早産に関連する子宮内炎症の程度を臍帯血プレセプシン値を出生後調べることで把握することができる。そのために要する時間は出生後の臍帯血で全血を利用するためわずか17分で完了し、胎盤や臍帯の病理診断が数日から1週間程度を要する現状と比較し早期診断が可能である。以上のことは、新生児医療における抗生剤の早期使用、人工呼吸器治療に際し、周産期医療従事者意思決定の重要な判断材料になると思われる。
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