研究課題/領域番号 |
16K19747
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
精神神経科学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
天野 大樹 北海道大学, 薬学研究院, 講師 (00591950)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 内側視索前野 / 腹側被蓋野 / 養育行動 / 攻撃行動 / 中脳中心灰白質 / 光遺伝学 / 父性 / ドパミン / 生理学 / 神経科学 / 脳・神経 / 薬理学 |
研究成果の概要 |
本研究では養育行動の発現に中心的な役割を果たしている内側視索前野から腹側被蓋野への入力シナプスの機能について光感受性イオンチャネル・チャネルロドプシンを用いて検討した。電気生理実験により内側視索前野から腹側被蓋野への機能的投射シナプスを確認した。その上で、外科的手術によって埋め込んだ光ファイバーを介して内側視索前野から腹側被蓋野への入力シナプスを活性化した状態で、養育経験の無い交尾未経験マウスの仔マウスに対する行動を観察した。その結果、マウスの攻撃行動は抑制されたが、養育行動はほとんど促進されなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
養育行動を示すためには内側視索前野が必要であることは破壊実験から明らかである。しかし、仔マウスに対して攻撃的な交尾未経験雄マウスが養育行動を示すようになるために内側視索前野や下流への投射シナプスの活性化のみが十分条件とは言えないことが示された。したがって雄マウスの養育行動の発現は内側視索前野だけでなく様々な脳領域・因子が寄与して達成される学習が必要であると考えられる。本研究をさらに発展させるため、内側視索前野の上流を含めた神経回路や、内側視索前野内部の神経可塑的変化について明らかにする必要がある。
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