研究課題/領域番号 |
16K19755
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
精神神経科学
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
常山 暢人 新潟大学, 医歯学総合病院, 助教 (90750349)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | うつ病 / 性ホルモン / 治療抵抗性 / 性腺機能 / 統合失調症 / コルチゾール/DHEAS比 / DHEAS / 性ホルモン補充療法 / コルチゾール/DHEAS比 / DHEAS / 精神神経科学 / 精神薬理学 / 内分泌学 |
研究成果の概要 |
我々は、難治性うつ病と神経分泌物質との関連を調べてきた。中でもIGF-1やコルチゾールはうつ病の難治化に関与していると考えられている。一方で、DHEASの関与は明らかでない。今回、91名の日本人うつ病患者において、血中のIGF-1、コルチゾール、 DHEASといった神経分泌物質を測定し、HAM-Dとの関連を調べたところ、高いIGF-I、コルチゾール、コルチゾール/DHEAS比は、高いHAM-D点と相関した。また、高いIGF-I、コルチゾールは、高いメランコリー性または自殺のサブスコアと相関した。これらの神経分泌物質の調節不全は、うつ病の重症度と関連しているかもしれない。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、性ホルモンに着目し、精神症状・重症度との関連を明らかにすることで精神疾患の難治化のメカニズムを解明しようとした点に特色がある。性ホルモンが精神疾患の治療抵抗性を予測する生物学的マーカーであることが判明すれば、予後予測や治療法の開発に極めて有用である。 今回の成果は、神経分泌物質と難治性うつ病の重症度との関連を示しうるものであり、難治化した精神疾患の診断、そして治療における新たな一手につながる可能性がある、精神医学において大きな意義があるものである。
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