研究課題/領域番号 |
16K19802
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
放射線科学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
李 麗 東北大学, 医学系研究科, 非常勤講師 (90769960)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 放射線治療 / 認知機能 / 脳微細構造 / Advanced MR imaging / 小児癌 / 遅発性認知機能障害 / 脳微細構造変化 / MR imaging / 小児がん / MRI / MRI / 小児 / がん / 高次機能障害 |
研究成果の概要 |
脳に放射線治療を受けた患者に遅発性認知機能障害が生じることが明らかとなり、重大な問題となっている。一方、放射線による遅発性認知機能低下の病態はいまだ不明である。先行研究によると、脳微小循環障害は認知機能障害の一因であると推測されている。また、認知や記憶などの神経活動は、神経細胞から延びる神経線維が複雑に繋がることで形成された神経回路によって制御されており、放射線照射による脳白質の脱髄、変性、再構築が、認知機能障害の一因になる可能性がある。本研究は advance MR imagingにより、照射脳の微細構造変化を検出することで、遅発性認知機能障害の病態を解明し、リスク診断の確立を目的とした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
頭蓋内照射後の小児がん生存者の多くは小児がんが征圧されたにもかかわらず、学習障害、記憶障害、人付き合い困難、行動適応障害、長期にわたる教育・職業上の障害に苦悩している。本研究は脳微細構造変化の検出できるadvanced MR imagingを用いて放射線照射後遅発性認知機能障害の病態機構を解明し、将来生じうる認知機能障害を予測したMRI画像検査法を明らかにすることで、小児がん治療後に生じうる認知機能障害の早期発見、治療方針の決定に大きな影響を与えると思われる。
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