研究課題/領域番号 |
16K19835
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
放射線科学
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研究機関 | 宮崎大学 |
研究代表者 |
東 美菜子 宮崎大学, 医学部, 助教 (00643389)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 定量的磁化率マップ / 磁化率マッピング / パーキンソン病 / 進行性核上性麻痺 / パーキンソン症候群 / QSM / MRI / 変性疾患 / 磁化率 / 鉄 / 神経変性疾患 |
研究成果の概要 |
QSMを用い、多系統萎縮症(MSA)、進行性核上性麻痺(PSP)、パーキンソン病(PD)の深部灰白質の鉄沈着の違いを検討した。対象はMSA5人、PSP7人、PD17人と、年齢をマッチさせた健常者(HC)18人で、QSMで両側の黒質とその他の基底核(淡蒼球、尾状核頭部、被殻、赤核)の磁化率を測定し比較した。黒質の磁化率は、PSPがMSA、PD、HCよりも高値を示した(p<0.05)。尾状核頭部は健常者の磁化率値が最も高かった(p<0.05)。そのほかの深部灰白質の磁化率値には有意差はないもののPSPの値が高い傾向にあった。深部灰白質、特に黒質の磁化率はPSPのMSA、PDとの鑑別に有用である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
パーキンソン病と進行性核上性麻痺、多系統萎縮症は、臨床上鑑別を要し、診断において画像診断の役割が大きいが、通常のMRI検査のみでは診断に苦慮することがある。今回のわれわれの検討では、深部灰白質、特に、黒質後方部・中間部のQSMによる磁化率評価はPSPのMSA、PDとの鑑別に有用であるとの結果であった。今後、QSMを用いた磁化率値が診断の一助になる可能性がある。
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