研究課題/領域番号 |
16K19850
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
放射線科学
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
松本 俊亮 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 助教 (20573281)
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研究協力者 |
陣崎 雅弘
今西 宣昌
山田 稔
山田 祥岳
宮脇 敦史
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 冠動脈 / 石灰化 / ハイドロキシアパタイト / CT / 2重エネルギー / 2重エネルギー / CT / 冠動脈透明化 / 冠動脈石灰化分析 / 2重エネルギーCT / 放射線 / エックス線・CT |
研究成果の概要 |
2重エネルギーCTでは物質の弁別、成分分析が可能であるが、実際はヨード造影剤と石灰化プラークの分離が困難なケースが多い。石灰化プラークの実際の成分がわかれば、石灰化プラークの分離に有用である。摘出した冠動脈を用いて2重エネルギーCTとX線回折装置で成分分析をおこなった。2重エネルギーCTでは石灰化プラークはハイドロキシアパタイトよりかなり低い実効原子番号であったが、X線回折装置ではハイドロキシアパタイトが主成分であるとの結果であった。2重エネルギーCTではプラーク内に含まれるその他のリン酸カルシウム結晶、たんぱく質や線維化などの影響で平均の実効原子番号が低下している可能性が考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
石灰化プラークをハイドロキシアパタイトと仮定して2重エネルギーCTで撮影してもヨード造影剤と石灰化プラークの分離が困難であることが多い。冠動脈の石灰化プラークの主成分はハイドロキシアパタイトであることがわかったが、その他のリン酸カルシウム結晶、たんぱく質や線維化が含まれており、実効原子番号がハイドロキシアパタイトよりかなり低い値となっていることが2重エネルギーCTでうまく石灰化プラークとヨード造影剤を分離できない原因と考えられる。 今後は複数の物質やある程度の幅をもった値の実効原子番号の物質を分離できるような技術革新が望まれる。
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