研究課題/領域番号 |
16K19867
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
放射線科学
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研究機関 | 地方独立行政法人神奈川県立病院機構神奈川県立がんセンター(臨床研究所) (2019-2022) 久留米大学 (2016-2018) |
研究代表者 |
氷室 秀知 地方独立行政法人神奈川県立病院機構神奈川県立がんセンター(臨床研究所), がんワクチン・免疫センター, 医長 (90772567)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 放射線腫瘍 / IL22 / IL22BP / アブスコパル効果 / 放射線治療 / IL-22 / IL-22BP / 制御性B細胞 / 放射線 / 免疫チェックポイント阻害剤 |
研究成果の概要 |
複数の腫瘍病変を有する場合に、その一部の病変のみへの放射線照射が、非照射部の腫瘍においても効果を発揮するといった、アブスコパル効果は、以前より報告されていたが、その詳細な機序は未だ不明な点も多い。最近では、免疫の関与が示唆されている。また、IL-22は生態防御に寄与するサイトカインの一種であり、放射線により誘導され、アブスコパル効果に関与している可能性がある。しかし、我々の生体にはIL-22シグナルを阻害するIL-22BPが存在する。今回、放射線照射によるIL-22BPの挙動を、マウスモデルおよびヒト臨床サンプルを用いて検討したところ、有意な変化は確認できなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
放射線治療はがんの標準治療として、多くの患者に施行されており、その治療の増感を図るための研究は意義深いものである。アブスコパル効果は、古くからその現象については認識されてはいるものの、いまだ希な現象であり、その発現を効率的に誘導する方法が望まれている。今回、自然免疫に関与するIL22BPについて、アブスコパル効果との関連性について検討したことも、その一助となる研究であり、今後のさらなる検討において意義深いものと考えられる。
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