研究課題/領域番号 |
16K19884
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
外科学一般
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
財津 雅昭 北海道大学, 大学病院, 医員 (20768981)
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研究協力者 |
深作 慶友
巖築 慶一
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2016年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 慢性拒絶反応 / 制御性T細胞 / 血管平滑筋細胞 / 再移植 / 血管平滑筋 / ヒト化マウス / 医学 / 移植免疫 / 血管壁再構築 |
研究成果の概要 |
近年、免疫抑制剤の進歩により拒絶反応の抑制はできているものの、一度慢性拒絶反応を引き起こすと免疫抑制剤だけでは効果なく、グラフト血管が閉塞していき機能不全に至る。免疫応答を抑制することで、グラフト血管の閉塞を減弱させれることは理解されている。一方で、グラフト血管が閉塞し始めてからの効果的な治療法は示されたことはない。 そこで、本研究は免疫応答が惹起されない状況でグラフト血管が閉塞している病態を作り上げるモデル作りから着手した。ヒト化マウスモデルや再移植モデルを用いて研究を行ったが、アロ免疫応答のない慢性拒絶状態のグラフトの再現をマウスの体内で作成するには至らなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は未解決問題である慢性拒絶反応に対する治療法の確立を目指して、制御性T細胞が血管平滑筋細胞に与える直接効果を明らかにし、臨床応用へ繋げることを目指した。制御性T細胞は免疫応答を抑制することが確認されているが、血管平滑筋細胞に対する効果については不明であるため、直接の作用で血管平滑筋の増殖抑制する場合は細胞治療での慢性拒絶反応の治療に応用できると思われた。血管平滑筋細胞への反応をin vivoで評価を行うために、免疫応答のないマウスのモデルの作成に取り組んだが、残念ながらモデル作成にまでは至らなかった。慢性拒絶反応が惹起された状態で免疫応答を引き起こさないモデルの作成の方法が必要である。
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