研究課題/領域番号 |
16K19993
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
脳神経外科学
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研究機関 | 弘前大学 |
研究代表者 |
奈良岡 征都 弘前大学, 医学部附属病院, 講師 (10455751)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | くも膜下出血 / 脳微小循環障害 / 脳血管攣縮 / 遅発性脳虚血 / 早期脳損傷 / 微小循環障害 / 酸化ストレス / 脳神経疾患 / 脳・神経 |
研究成果の概要 |
ラット内頚動脈穿通によるくも膜下出血モデルを使用した。作成したラットくも膜下出血モデルに対して、治療介入群としてシロスタゾール群およびベラプロストナトリウム群、オザグレルナトリウム群を作成した。シロスタゾール群では有意に脳血管攣縮およびeNOS減少抑制、神経アポトーシス抑制、脳浮腫軽減による微小循環障害改善効果が認められたものの、ベラプロストナトリウム群およびオザグレルナトリウム群では有意差が得られなかった。 この結果から、シロスタゾールとの重複治療群作成を断念し、酸化ストレス抑制が実証されているアップルポリフェノールを追加治療薬として用いて検討し、eNOS単独での改善効果が確認できた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
くも膜下出血は未だに多くの有病率、高い死亡率を伴う出血性脳卒中であり、開頭脳動脈瘤頚部クリッピング術やコイル塞栓術にて脳動脈瘤の根治治療にて一命を取り留めたとしても、その後の脳血管攣縮、遅発性脳虚血などによって重大な後遺症を残す可能性がある。後遺症の克服のため、遅発性脳虚血の原因の一つである脳微小循環障害の治療を目的とした研究を行い、シロスタゾールおよびポリフェノールにて改善の兆しが認められた。
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