研究課題/領域番号 |
16K20090
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
麻酔科学
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研究機関 | 浜松医科大学 |
研究代表者 |
植田 広 浜松医科大学, 医学部附属病院手術部, 助教 (40748498)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 蛋白結合率 / レミフェンタニル / 人工心肺 / 体外循環 |
研究成果の概要 |
人工心肺によるレミフェンタニルの蛋白結合率の変化を測定することが本来の研究における主な課題であったが、実際には測定において予期せぬ様々な問題点が判明し、蛋白に結合していないレミフェンタニルを平衡透析で適切に分離する条件の模索がこの期間の主な活動となった。 レミフェンタニルの分解阻止のために添加した50%クエン酸が最も大きな障害であったと考え、クエン酸を添加せず測定を行う事とした。 本期間には人工心肺によるレミフェンタニルの蛋白結合率の変化を測定するまでには至らなかったが、測定上の問題点が解決したため、今後の臨床使用におけるレミフェンタニルの蛋白結合率を測定する研究へとつなげる事が可能となった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
人工心肺使用時におけるレミフェンタニルの蛋白結合率は未だ報告がなく、実臨床における蛋白結合率については報告されていない。手術中のオピオイドが手術後の痛覚過敏や、癌の再発・生命予後に対して影響を与える可能性があることも示唆されており、過剰な投与を避ける必要があると考えられる。 本研究は本来の目的から外れはしたものの、レミフェンタニルを平衡透析法で蛋白非結合分画を分離するための条件を模索し、臨床使用時における蛋白結合率を測定するという次の研究に結びついた。 実臨床における蛋白結合率がin vitroのデータと差があるかどうかを検証し、人工心肺時の変化の測定実現に繋げられるものと考える。
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