研究課題/領域番号 |
16K20114
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
麻酔科学
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研究機関 | 獨協医科大学 |
研究代表者 |
今西 理也 獨協医科大学, 医学部, 助教 (00570376)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 神経因性疼痛 / 脂肪由来間葉系幹細胞 / 自発痛 / アロディニア / 絞扼性神経損傷モデル / 慢性疼痛 / 脂肪幹細胞 / ラット / 移植・再生医療 / 細胞・組織 / 動物 / 脳・神経 / 神経科学 |
研究成果の概要 |
脂肪由来間葉系幹細胞(ADMSC)移植による、神経因性疼痛モデルラットの自発痛改善効果を検証した。 絞扼性神経損傷(CCI)手術を、20匹のF344ラットに施行した。それらをADMSC移植グループとコントロールグループに振り分けた。CCI手術の1週間後、ADMSCを神経損傷部の神経上膜に移植した。疼痛改善効果は、自発痛関連行動回数と機械的異痛の程度によって評価した。その結果ADMSC移植により、機械的異痛は移植後7日目から、自発痛は移植後21日目から、統計的に有意な差をもって改善した。 ADMSC移植は機械的異痛だけでなく自発痛も改善することが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
神経因性疼痛の発症率は全人口の6.9-10%程度と推定されており、その高い罹患率にも関わらず、現在治療として行われている薬物治療、理学療法、認知療法、神経ブロック等は十分な効果を上げているとは言い難い。本研究では、ADMSC移植により、神経因性疼痛モデルラットの自発痛関連行動が減少することが示された。この結果は、動物実験と臨床の間の疼痛評価方法の不一致を解消し、臨床においてADMSC移植が神経障害性疼痛の有効な治療法となる可能性を押し上げたと考える。
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