研究課題/領域番号 |
16K20203
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
産婦人科学
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研究機関 | 自治医科大学 |
研究代表者 |
石田 洋一 自治医科大学, 医学部, 助教 (70772143)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 末梢血NK細胞 / 妊娠 / 網羅的遺伝子発現解析 / microRNA / 妊娠維持機構 / 網羅的解析 / 遺伝子発現 / マイクロRNA / 生殖医学 / 母児免疫 / NK細胞 / マイクロアレイ |
研究成果の概要 |
母体末梢血NK細胞(pNK)が妊娠維持機構に関連があるかどうか検証するために、妊娠前(卵胞期・黄体期)、妊娠中(初期、中期、後期)の末梢血からpNKを分離して、そのRNAを採取した。この時、卵胞期から黄体期にかけてpNK細胞数の有意な増加を認め、黄体期から妊娠初期にかけて有意に減少し、さらに妊娠初期から後期に進むにつれて有意な減少を示し、また妊娠前と比較して妊娠中で有意に減少した。この結果から、卵胞期から黄体期にかけて、また黄体期から妊娠初期にかけてpNKの遺伝子発現が変化している可能性が示唆された。今後、網羅的遺伝子発現解析を施行する予定である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今回の検討で、母体末梢血NK細胞数(pNK)が妊娠前から妊娠中にかけて有意に変動していた。この結果から、pNKが妊娠維持機構に関与している可能性が示唆された。このことは、いまだ病態が解明されていない不育症や早産、また妊娠高血圧症候群、常位胎盤早期剥離など、妊娠期に発症する疾患の原因解明や治療の向上につながる可能性がある。今後、妊娠前の卵胞期・黄体期と妊娠初期の母体末梢血NK細胞の網羅的遺伝子発現解析を施行して、まだ未解明な部分の妊娠維持機構を明らかにする予定である。
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