研究課題/領域番号 |
16K20255
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
耳鼻咽喉科学
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
宮丸 悟 熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 助教 (10535636)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | 声帯 / 加齢 / 線維化 / 抗線維化作用 / コラーゲン / 声帯膜様部 / 抗線維化 / 喉頭科学 / 声帯瘢痕 / ピルフェニドン / 動物実験 |
研究成果の概要 |
加齢によって生じる声帯粘膜固有層の線維化を、抗線維化作用を有する薬剤(ピルフェニドン)を使用することで回復させることができないか検討した。 生後18ヶ月齢のラットの声帯から筋線維芽細胞を培養し、コラーゲンゲル収縮アッセイを行い、ピルフェニドンの添加によって線維化が抑制されている可能性が示唆された。免疫染色では、コラーゲンタイプ1、αSMAともにピルフェニドン添加による変化は見られなかった。 加齢による声帯粘膜固有層の線維化はピルフェニドンの投与で改善させることができる可能性はあるが、より詳細な検討が必要と考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
加齢による声帯粘膜固有層の線維化に対して、その効果が確認されて広く臨床に応用されている薬剤はない。 本研究では、抗線維化作用を有する薬剤として、肺線維症に対してすでに薬事承認されているピルフェニドンを用いた。声帯の加齢による線維化に対しても有効である可能性が示唆され、その学術的な意義は大きいと考えられる。今後さらに検討を加えて有効性を確認できれば、充分に臨床応用が可能であると考えられる。
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