研究課題/領域番号 |
16K20289
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
耳鼻咽喉科学
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研究機関 | 地方独立行政法人宮城県立病院機構宮城県立がんセンター(研究所) |
研究代表者 |
森田 真吉 地方独立行政法人宮城県立病院機構宮城県立がんセンター(研究所), がん幹細胞研究部, 特任研究員 (10773955)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2016年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 咽頭癌 / 下咽頭癌 / 下咽頭がん / 早期診断 / うがい液 |
研究成果の概要 |
本研究では、咽頭癌の早期診断および治療を最終目的として、咽頭癌の早期診断マーカーの樹立および新規治療法の確立を目的とした。私たちは独自に樹立した下咽頭癌細胞株を用いて、造腫瘍能の高い細胞集団をスクリーニングした。その結果、CD271分子が高発現すると、造腫瘍能が著しく高いことが判明した。CD271を治療標的とするため、本研究では複数クローンの抗CD271抗体を新規作成し1クローンをヒト化抗CD271抗体(以下、hCD271mAbとする)として改変した。腫瘍細胞株を免疫不全マウスに移植し、hCD271mAbを投与すると、明らかな腫瘍増殖抑制効果が認められた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は難治である下咽頭癌に対して、新たな表面マーカーおよび治療標的を同定することができた。これまで、咽頭癌には特異的な治療標的が乏しく、今回新たに発見された意義は大きい。また、ヒト化抗体を用いて腫瘍抑制効果があることが確認できたため、臨床応用の期待ができる。今後、CD271の機能解析を含め、引き続き研究を実施する。
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