研究課題/領域番号 |
16K20298
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
眼科学
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研究機関 | 岩手大学 |
研究代表者 |
尾崎 拓 岩手大学, 理工学部, 准教授 (70621069)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | ペプチド / 点眼薬 / 緑内障 / 網膜神経節細胞 / ミトコンドリア / カルパイン / モデルマウス / 神経保護 / 点眼 / 緑内障モデルマウス / NMDA硝子体注入マウス / 視神経軸索障害マウス / NMDA誘導性網膜傷害 / C57BL/6マウス / アマクリン細胞 / ペプチド点眼 / TUNEL試験 / フラットマウントイメージング / 保護効果 / 器官培養 / 網膜 / NMDA / RGC-5細胞 / ミトコンドリアカルパイン / 阻害ペプチド / Tat-μCL / 細胞死 / アポトーシス / ネクローシス |
研究成果の概要 |
本研究は、緑内障に対する新たな点眼薬を開発することを目的として実施した。申請者らは近年、網膜の細胞死と密接に関わっているミトコンドリアカルパイン-1を特異的に阻害するペプチドの開発に成功した。本ペプチドは、点眼によって網膜や視神経乳頭まで送達され、視細胞変性モデルに対して視細胞保護効果が認められた。眼圧・虚血モデルでの神経節細胞死に対しても保護効果が認められた。本研究では、培養細胞、器官培養網膜および緑内障モデルマウスを用いて神経節細胞死に対するペプチドの効果を総合的に評価したところ、ペプチドの有効性が認められた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在の緑内障治療は眼圧下降を目的として行われているが、眼圧が正常または眼圧を充分に下降させてもなお視野障害が進行する症例が本邦の約7割を占めるため、神経節細胞の保護を目的とした治療薬の開発が強く望まれている。申請者らは以前、緑内障性神経節細胞死においてミトコンドリアカルパインとAIFが関与していることを世界に先駆けて証明した。さらに、本研究により、新規緑内障治療薬の候補薬剤を新たに生み出したことで、非臨床試験へと展開できる可能性が見出された。
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