研究課題/領域番号 |
16K20336
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
眼科学
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研究機関 | 金沢医科大学 |
研究代表者 |
柴田 伸亮 (稲垣伸亮) 金沢医科大学, 医学部, 助教 (30440514)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 眼生化学・分子生物 / 眼生化学・分子生物学 |
研究成果の概要 |
ラット水晶体摘出術後の後嚢混濁(PCO)モデルの水晶体上皮細胞(LEC)で、DNAマイクロアレイ解析を行い、PC組織プロテオグリカンの1つであるデコリン(DCN)が高発現である。上皮間葉系移行、水晶体線維分化に関与する遺伝子群の上昇が生じることを明らかにした。ヒトLECのDCN遺伝子発現量と前房水DCN濃度が年齢や水晶体混濁病型、混濁程度の相関はなかった。マウスとヒトのLECの培養細胞実験で、FGF2添加により濃度依存的にDCN mRNA発現が増加、TGFβ2添加によりDCN mRNA発現は低下を認めた。その結果DCNはPCO進行過程でEMTや線維分化に関与している可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
白内障術後の後嚢混濁(PCO)の治療にはYAGレーザーによる後嚢切開術があるが、術後の網膜裂孔形成やぶどう膜炎、眼圧上昇といった合併症が問題となる。我々は、ラット水晶体摘出術後のPCO組織で、プロテオグリカンの1つであるデコリン(DCN)が高発現であることを見出した。本研究では、このDCNの分子機構を解明し、PCOとの関わりを明らかにすることを目的とする。
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