研究課題/領域番号 |
16K20351
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
形成外科学
|
研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
山路 佳久 千葉大学, 医学部附属病院, 医員 (80400951)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
|
キーワード | 大網 / リンパシステム / リンパ浮腫 / 乳斑 / リンパ節移植 / 腹部リンパ浮腫モデル / リンパシステム可視化モデル / 大網乳斑 |
研究成果の概要 |
リンパ浮腫は慢性的な疾患で現在も根治に至る治療法は確立されていない。大網はリンパ流の豊富な組織で、乳斑と呼ばれるリンパ細網構造物を大量に用する組織である。乳斑の移植によるリンパネットワーク形成の是非を検討した。人間の新鮮解剖体の大網を検証し、さらに本研究用に作成した腹部リンパ浮腫モデルマウスにおいての実験では、血流のない大網乳斑移植では有意なリンパシステムの構築がなされず、血流のあるリンパ節移植では認められた。さらにリンパ節周囲の瘢痕のネットワーク形成への関与が示唆された。 リンパシステムの構築に血流の存在が重要であり、線維化の過程をコントロールすることが今後の課題としてあげられる。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
癌の治療において、手術でリンパ節をとったり、放射線治療をおこなったりすると、リンパの流れが悪くなって手足がむくむ状態が一生続く、いわゆるリンパ浮腫という病気になることがあります。大変日常生活に支障をきたす病気ですが、完治に至る治療法はまだ確立されておりません。リンパというものに対してまだまだ基礎的な研究が必要とされております。本研究は、人間のお腹の中にある大網というリンパが豊富な組織に着目し、リンパ浮腫の治療法開発の下地となるような基礎的実験を行なっております。
|