研究課題/領域番号 |
16K20357
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
形成外科学
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
渡部 聡子 岡山大学, 大学病院, 助教 (20379803)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | カプセル拘縮 / インプラント / 間葉系幹細胞 / エクソソーム / 培養上清 / 抗炎症作用 / PGAシート / シリコン / 被膜拘縮 / 幹細胞 / MSC / 乳房再建 / エキスパンダー/インプラント / 人工生体材料 |
研究成果の概要 |
間葉系幹細胞培養上清(MSC-CM)を含浸させたポリグリコール酸(PGA)シートでシリコンインプラントを被覆するラットを使用した動物実験モデルにより、インプラント接着面における線維性結合組織が薄く、インプラント周囲に比較的成熟した細胞外基質形成を認め、血管形成や炎症細胞は少なかった。このことからMSC-CMに存在するとされるMSC由来セクレトームには異物反応に対する抗炎症作用と異物周囲に形成される被膜の抑制効果を有する可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在世界で広く行われている乳房再建術では人工乳房としてシリコンインプラントが使用されているが、異物反応として起こるシリコン周囲の線維性被膜(カプセル)と長期的に起こるカプセル拘縮による高度な乳房変形が問題となっている。近年、間葉系幹細胞(MSC)の培養上清中に含まれる生体因子の抗炎症作用が注目されているが、このMSC培養上清によるシリコンに対する異物反応の抑制効果についてはまだ明らかとなっていない。この細胞を用いないMSC培養上清のみによる極めて簡便な方法で異物反応が抑制できればカプセル拘縮に対する根本的な治療法の開発につながり、社会的な波及効果は大きいと考えられる。
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