研究課題/領域番号 |
16K20434
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
病態科学系歯学・歯科放射線学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
野上 晋之介 東北大学, 歯学研究科, 助教 (70573575)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 進行性下顎頭吸収 / 顎関節 / 下顎後退症 / 炎症性サイトカイン / エストロゲン |
研究成果の概要 |
卵巣摘出した家兎を用いた下顎頭吸収モデルの作製を初年度に行い、卵巣を摘出していない家兎の下顎頭の吸収の程度を比較した。さらに下顎頭に対してメカニカルストレスを与えた後に待機期間を設け、待機期間1週、2週、4週のそれぞれの期間で比較を行なった。卵巣を摘出した家兎の下顎頭では明らかに吸収量が多く、その範囲も大きかった。しかしながら、卵巣を摘出した家兎で待機期間別に比較したところ、2週目をピークとして4週目の下顎頭の吸収量は減少傾向であった。このことから、エストロゲンが下顎頭吸収に関与することが示唆されるも、修復機構は正常に働いていることが考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、我が国において難治性疾患の一つに挙げられる、進行性下顎頭吸収( Progrssive Condylar Resorption:PCR)の病態解明を目的としている。実際に臨床で経験したPCR症例は顎関節症の既往があり、さらに低容量ピルの服用をしている女性に多く見られた。顎関節症では復位を伴わない関節円板の前方転位症例がほとんどだった。エストロゲンが下顎頭吸収に関与することは本研究の結果より明らかとなったが、骨代謝の修復機構も働いており、進行性下顎頭吸収の原因は下顎頭に対する過度なメカニカルストレスやエストロゲン以外にも関与していることが示唆された。
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