研究課題/領域番号 |
16K20471
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
保存治療系歯学
|
研究機関 | 鶴見大学 |
研究代表者 |
山崎 弘光 鶴見大学, 歯学部, 非常勤講師 (20609929)
|
研究協力者 |
大島 朋子
前田 伸子
山本 要
細矢 哲康
井川 聡
北野 勝久
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2016年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
|
キーワード | プラズマ医療 / 感染根管モデル / 感染歯質モデル / 殺菌効果 / プラズマ処理水 / 歯内治療学 |
研究成果の概要 |
大気圧低温プラズマ照射およびプラズマ処理水を用いた感染歯質を完全に殺菌できる新たな治療技術の開発を目指し、感染歯質モデルおよび感染根管モデルを用いた口腔病原微生物に対する殺菌効果の評価を行い、臨床応用の可能性を評価することを目的とした。口腔内細菌として難治性根尖性歯周炎関連病原体の感染歯質および感染根管モデルで検討したところ、プラズマ照射では十分な効果が得られなかったが、産生活性種を濃縮できるプラズマ処理水では検出限界以下までに殺菌され、ラットを使ったin vivoモデルでも同様の効果が示された。したがって、プラズマ処理水は感染歯質を無菌化グレードに殺菌できる新たな技術であることが示された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
歯科医療での感染性微生物のコントロールはきわめて重要であるが、複雑な微細構造を持つ歯質の無菌化方法は未だ確立されていない。感染根管治療では、強力な消毒薬を用いるため事故例や残留毒性の問題が報告されているが、治療後20~30%程度が再発するとされている。これらを解決する新たな殺菌方法の開発が必要と考えられたので、大気圧低温プラズマ技術に着目し感染歯質を完全に殺菌できる治療技術の開発を目的とし研究を行ったところ、プラズマ処理水が期待していたレベルの結果を示し、臨床応用の可能性が期待された。それにより、歯質の切削が最小限に抑えられ、残存歯質を生かした補修治療法が生まれる可能性が考えられた。
|