研究課題/領域番号 |
16K20504
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
補綴・理工系歯学
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
BAE JIYOUNG 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(歯学域), 専門研究員 (30759593)
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研究協力者 |
金 藝殷
伊田 百美香
関根 一光
河野 文昭
濵田 賢一
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | ボールミリング / リン酸カルシウムセメント / ジルコニア / 強度 / 注入性 / 硬化時間 / Bone cement / Tricalcium Phosphate / 3D Printer |
研究成果の概要 |
骨欠損部を補填して速やかに負荷を掛けられるリン酸カルシウム(CP)系人工骨を3Dプリントで作製するには,射出性が高く硬化後の強度が高いCPペーストが必要である。我々はCPペースト原料粉末をボールミリング法によって微細化することで,ペースト練和時の粉液比を上げることを可能とし,高射出性と高強度を両立した。本研究では,ボールミリング時にポットとボールの摩耗粉としてジルコニアが混入することが,その両立に寄与しているとの仮説に基づき,ジルコニア微粉末を添加することで,高射出性と高強度を両立できるCPペーストの作製が可能であることを示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在のリン酸カルシウム(CP)系人工骨は天然骨への置換速度を優先するため強度が犠牲にされている。一方,天然骨へ置換しなくても高負荷に耐える樹脂系人工骨の生体親和性には限界がある。この両者の利点を兼ね備える人工骨を3Dプリントによって作製するには,生体親和性の高いCP系で,高強度と高射出性を示す材料が必要である。我々は,CP系材料粉末の微細化による強度と射出性の改良を進めて来た。本研究では,ジルコニア(ZrO2)の微粉末を添加することでも射出性を維持しつつ強度を向上させることが可能であることを明らかにした。
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