研究課題/領域番号 |
16K20516
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
補綴・理工系歯学
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研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
山口 菊江 昭和大学, 歯学部, 助教 (40710421)
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研究協力者 |
宮﨑 隆
片岡 有
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 暫間補綴装置 / 抗菌性 / プロタミン / インプラント / オクテニジン |
研究成果の概要 |
シリカ処理した表面に吸着したプロタミンは、S.Aureusに対し1/1000以下、E.Coliに対しては1/10000に3hで菌数を減少させる抗菌性を示し、さらにC.Albicansに対し24hで1/10000以下に菌数を減少させる強い抗真菌活性を示した。 抗菌性ペプチドがシリカに吸着し、暫間補綴装置表面をシリカ処理すれば、暫間補綴装置が抗菌性を持つと考えられる。シリカ処理した金属表面にプロタミンが吸着することがわかった。シリカに吸着したプロタミンは真菌を含む幅広い抗菌効果を示す可能性がある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
歯科装置は細菌増殖の足場になる可能性があることから、補綴装置の表面に抗菌性を持たせることは口腔衛生環境に大きな役割を果たすと考えられる。歯科では旧来より接着性の改善のためにシリカ処理を行い、シリカの持つシラノール基は塩基性ペプチドも吸着し、これが補綴装置表面へのシリカ処理が可能であれば抗菌性を持つ可能性が高い。また、プロタミンは真菌を含む幅広い抗菌効果を示す可能性がある。今後の増加の一途をたどるインプラント補綴に対し、抗菌性暫間補綴装置への適応が期待されるが、更なる研究が必要である.
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