研究課題/領域番号 |
16K20528
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
補綴・理工系歯学
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研究機関 | 福岡歯科大学 |
研究代表者 |
山口 雄一郎 福岡歯科大学, 口腔歯学部, 助教 (50757945)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | コラーゲン線維形成 / 酸化ストレス / コラーゲン翻訳後修飾 / 骨芽細胞 / 骨基質 / コラーゲン螺旋形成 / コラーゲン / 線維形成 / マトリックス / 骨質 |
研究成果の概要 |
酸化ストレスは骨芽細胞の分化と石灰化を抑制し,骨基質中のコラーゲン線維を細くした.現在コラーゲン線維形成に関与することが分かっている分子群の,酸化ストレスによる遺伝子発現の変化を調べたところ,基質タンパクであるⅤ型コラーゲンやデコリンには変化がなく,コラーゲン分子の三重螺旋形成やコラーゲンのリジン残基の水酸化や糖添加に関与する分子群にも変化がなかった.しかし,コラーゲン架橋形成開始酵素の中のlysyl oxidase(LOX)とLOX-like protein 1(LOXL-1)の遺伝子発現は増加した.酸化ストレスはコラーゲンの翻訳後修飾因子に影響を与えて,骨を脆弱化させる可能性がある.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
骨粗鬆症の原因論として酸化ストレスが提唱されてきたが,本研究は酸化ストレスによって実際に細胞レベルで分泌された骨基質の脆弱化とそれに関連する分子の発現の変化を明らかにした.これは,酸化ストレスが骨量を減少させるだけでなく,骨質をも低下させる様相を明らかにしたものである.
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