研究課題/領域番号 |
16K20569
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
外科系歯学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
酒井 陽 名古屋大学, 医学系研究科, 助教 (80772425)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 幹細胞 / 転写因子 / 組織発生 / 組織再生 / 細胞運命決定 / 歯の再生 / 細胞分化 / 幹細胞維持 / 歯原生上皮幹細胞 / 歯原性上皮細胞 / エナメル芽細胞 / 分化 / 再生医学 / 歯学 |
研究成果の概要 |
ヒトの体には不完全ながら修復・再生能力が備わっている。皮膚損傷や骨折などでは、自らの治癒能力を駆使して組織修復を行う。しかしながら失った組織や臓器が修復・再生されることはほとんどない。歯科領域では、ヒトの歯のエナメル質は修復・再生不可能な組織である。我々はエナメル芽細胞分化に必須の因子である、転写因子Epiprofin(Epfn)と複合体を作るT-Box1 (Tbx1)を同定した。Epfn-Tbx1複合体は歯原性上皮細胞分化の過程でエナメル芽細胞分化に関与し、歯の上皮細胞の運命決定に関わっている可能性が考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
歯の発生において特異的に発現する転写因子を組み合わせて歯原性上皮細胞の分化制御を行うことも独創的な点であると考えられる。Epfn-Tbx1が複合体を作り、転写制御を行うことで、個々の因子がターゲットとしていた遺伝子以外の標的因子が見つかる可能性を秘めており、非常にユニークであると考えられる。我々の研究からエナメル芽細胞の新たな分化誘導法が判明し、この知見を利用してエナメルマトリックスの発現の制御、さらには歯の再生で一番困難であると考えられているエナメル質再生のための基礎データとなると考えられる。さらには将来の歯の再生技術への応用が可能となる。
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