研究課題/領域番号 |
16K20629
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
矯正・小児系歯学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
中西 康 北海道大学, 大学病院, 医員 (00754863)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 歯科矯正用接着材 / 薬剤徐放性 / ナノ多孔性シリカ / 歯科矯正用接着剤 / グラスアイオノマーセメント / 歯学 / 生体材料 |
研究成果の概要 |
今日マルチブラケット装置は矯正歯科治療において最も頻用されているが、装置周囲の清掃が困難となり齲蝕原因菌が繁殖しやすいため、装置撤去後周囲に齲蝕が見られることが多い。この問題を解決するため、薬剤を徐放する接着材の開発を行っている。 本研究では、薬剤を担持するためナノ多孔性シリカを接着材に添加することで、陽イオン性の分子を長期間徐放できることがわかった。また、少量の添加であれば接着材の物性を変化させないことがわかった。以上より、ナノ多孔性シリカが新規薬剤徐放性歯科矯正用接着材の開発に有用であることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで、歯科材料に薬剤性を与える研究として材料に直接薬剤を添加した例が報告されているが、徐放量はごく少量で、表面に露出した薬剤が主に効果を発揮するというもので範囲は極めて限局的なものであった。今回、ナノ多孔性シリカを薬剤のキャリアーとして接着材に添加することで、長期間に及ぶ薬剤の徐放や薬剤のリチャージが可能となることがわかり、薬剤徐放性をもつ新規歯科矯正用接着材の開発に向けて重要な知見が得られた。
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