研究課題/領域番号 |
16K20713
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
基礎看護学
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研究機関 | 静岡県立大学 |
研究代表者 |
佐藤 唯 静岡県立大学, 看護学部, 客員共同研究員 (60756922)
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研究協力者 |
片山 はるみ
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2016年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 精神的健康 / 中堅看護師 / 役割付与 / アンビバレント / やりがい / 負担感 / 負担 / 看護学 / 看護管理 |
研究成果の概要 |
中堅看護師の役割負担による精神的健康への影響はこれまでの研究で言われているが、役割はやりがいにも繋がり、単に軽減するだけでよいとは言い切れない。下川と片山(2015)は役割に対する「負担感」と「やりがい感」の同時認知と精神的健康との関連を調査し、「負担感」と「やりがい感」の両方が高く葛藤状況にある(=アンビバレント状況)中堅看護師の精神的健康が不良である事が明らかとなった。 本研究ではアンビバレント状況にある中堅看護師の精神的健康への影響要因について調査をした。特に精神的健康に影響を与えていた要因は自己概念の不明確さであり、精神的健康の改善には自己概念の形成を促す関わりの必要性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
わが国では高齢化の進展により今後看護師が不足すると言われている。看護師不足は看護の質の低下や患者の安全性の低下にも繋がり、看護師の確保・定着は重要な課題となっている。特に中堅看護師は医療機関の組織において中心的な役割を担っている反面、多くの悩みや不満を抱え、そのことが離職意図につながることが報告されている。 本研究の結果から中堅看護師の精神的健康を改善するために、自己概念を明確にするための支援の必要性が示され、これは中堅看護師の精神的健康に対する自己管理能力を高めるための支援の一助を担い、さらに精神的健康を維持することで看護師定着にも繋がると考えられる。
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