研究課題/領域番号 |
16K20744
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
臨床看護学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
下田 智子 北海道大学, 保健科学研究院, 助教 (60576180)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 看護学 / 周手術期看護 / がん看護 / 食道がん / 栄養管理 / 栄養学 / 食道癌 / 周術期看護 |
研究成果の概要 |
食道がん患者の入院から退院後の栄養評価に基づいて、身体的回復に関連する要因を特定することを目的とした。21名の食道がん患者の看護記録からデータ(患者の体重減少率、BMI(Body Mass Index)、エネルギー摂取量、術後合併症)を収集した。分析は、患者を体重減少率に応じて、8%未満と8%以上の2つに分け比較した。2群間で手術前後の平均BMIや血液データに差はなかった。反回神経麻痺と誤嚥性肺炎の存在により、8%以上の体重減少が促進された。患者の身体的回復を高めるために栄養評価と組み合わせて反回神経麻痺と誤嚥性肺炎を経時的に観察する必要性が明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果は、低栄養(体重減少が大きい)の患者の経時的な栄養状態の変化を検証した。また、看護師が患者の手術後の身体的回復をよりよくサポートするために、栄養摂取の観察に加えて、反回神経麻痺と誤嚥性肺炎の兆候を監視する必要が示唆された。これらの成果は、周術期看護において、術後の食事療法における嚥下能力と機能を監視する必要が明らかとなり、周術期看護実践において応用可能だと考える。
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