研究課題/領域番号 |
16K20816
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
高齢看護学
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
田村 裕子 三重大学, 医学系研究科, 助教 (30746722)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2017年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2016年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 臓器移植 / 精神状態 / Quality of Life / 精神看護学 / 生体臓器移植 |
研究成果の概要 |
腎不全の患者の生活の質(QOL)を改善する有益な治療法として腎移植が行われるが、腎移植後のレシピエントの気分とQOLの関係は明らかではない。 そのため、腎移植後患者を対象にQOL調査(SF-36v2)行い血液透析患者の結果と比較した。また、QOLに関連する要因を特定するため、気分(POMS)等の独立変数を用い回帰分析を行った。移植群のQOLは血液透析群と比較して有意に高かった。QOLに関連する要因の中で、身体的QOLには「年齢」と「混乱」、精神的QOLには「活力」と「疲労」が関連していた。腎移植後レシピエントのQOLを維持し向上させるためには、特に「混乱」や「疲労」に注意することが重要である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
移植後のレシピエントには心身両面の要因から頻繁に精神症状が出現する。特に移植後初期のうつ病・うつ状態は長期予後に悪影響を及ぼす。更に、移植後のノンアドヒアランスは、拒絶反応や移植臓器の機能廃絶を招くことが知られている。移植臓器が廃絶すれば、患者やその家族だけでなく、社会全体にとっても大きな損失である。 そのためレシピエント・ドナー共に術前から術後にかけての継続的な評価が必要であり、研究対象者は、性格特性や心理状態に合った効果的な指導を受けられ、移植臓器の長期生着が可能になる。医療者も、アドヒアランスに影響する因子を明らかにすることで、術前から術後の対応を予測した医療が可能となる意義がある。
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