研究課題/領域番号 |
16K20822
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
高齢看護学
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研究機関 | 琉球大学 |
研究代表者 |
高原 美鈴 琉球大学, 医学部, 助教 (60522191)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 統合失調症 / 生活技能訓練 / 心的外傷後ストレス障害 / 家族 / 心的トラウマ / SST / SST |
研究成果の概要 |
統合失調症患者を抱える家族を対象に,患者の急性期精神症状にともなう心的外傷体験に焦点をあて,質問紙調査と半構造化面接を実施し,生活技能訓練(Social Skills Training,以下SST)を活用した介入効果検証を試みた.半構造化面接の分析では精神保健に携わる医療者は家族員個々の思いを考慮した家族支援の必要性が示された.SST実施前後の分析結果では,家族が患者との関わりに対して肯定的な感情が生じることや介護上の負担感が軽減することなどが示された. 本介入は,統合失調症患者と家族の療養および生活環境の改善を図るうえで重要なプログラムであることが示唆された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
統合失調症患者家族の半数以上にPTSDの可能性があり,患者の受け入れ意識にも影響することや介護上の困難・負担感や抑うつ・不安などのストレス反応と関連することが報告されている.本研究は,こうした統合失調症患者を抱える家族の思いをインタビューし,SSTを活用した介入効果検証を行い,統合失調症患者家族の対処能力を向上させるための効果的な介入技法やプログラムを明らかにした.本研究の知見は,患者の長期入院や社会的入院の防止に資する重要な資料となるため,社会的意義は大きい.
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