研究課題/領域番号 |
16K20938
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
ヨーロッパ史・アメリカ史
地域研究
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
津田 博司 筑波大学, 人文社会系, 助教 (30599387)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | オーストラリア / 連合王国 / 脱植民地化 / 共和制 / 君主制 |
研究成果の概要 |
本研究課題は、1970年代以降のオーストラリアにおける脱植民地化に着目しながら、イギリス帝国およびコモンウェルスという「連合王国」の君主制をめぐる論争について検証した。文献史料とフィールドワークを併用した知見からは、イギリスおよびオーストラリア国王の代理人としての総督の権限、イギリスによる植民地化と先住民の主権についての歴史的評価、ポストコロニアルな多文化社会における多様な人々の統合といった、共和制論争における論点の推移が明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究課題は、現代社会における数少ない君主制国家オーストラリアを例として、かつてイギリス帝国という「連合王国」の連帯意識を支えた君主制が、脱植民地化に伴うナショナリズムの転換によって動揺を迎えながらも、現在まで存続するに至った過程を追跡した。共和制論争は、旧植民地が経験したアイデンティティの変遷を象徴するとともに、今後のオーストラリアにおいても潜在的に継続していくと予想されることから、学術的な歴史研究と現代政治の両面において注目すべき重要性を有している。
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