研究課題/領域番号 |
16K20950
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
医療系薬学
細菌学(含真菌学)
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
八島 秀明 群馬大学, 医学部附属病院, 助教 (60773512)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 感染症 / 抗菌薬 / RNA / 効果判定 / 細菌 / マーカー / 薬理学 / 遺伝子 |
研究成果の概要 |
感染症治療における最適な薬剤選択法の構築を目的に、pre-rRNAという細菌の増殖速度によって変動する核酸をマーカーとして利用し、迅速な抗菌薬の効果判定法の検討を行った。 緑膿菌PAO-1株の細菌増殖とpre-rRNAの関係について検討をした結果、メロペネム曝露開始3時間後の一細菌あたりのpre-rRNA値を用いることで、細菌に対する感受性判定が可能であることを明らかにした。一方で、シプロフロキサシンを曝露した場合はメロペネムに比較して顕著な低下、トブラマイシンの場合は低下しないという結果が得られた。現在は各薬剤で共通する判定法の検討を行うとともに、細菌由来タンパク質の網羅的探索を行っている。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
既存の培養法に基づいた薬剤感受性試験や患者の炎症マーカーを用いた臨床的な抗菌薬の効果判定は数日間の時間を要するが、原因微生物由来のpre-rRNAを用いた本法では、細菌からの核酸抽出、逆転写反応、定量PCRのステップを約6時間程度で測定可能であり、迅速さの点で優れていると言える。抗菌薬ごとに精度よく解析できるモデルを構築できれば細菌の濃度が比較的多い検体(尿や喀痰)を用いて早期に効果判定ができると考えられる。実臨床でこの検査が実装されれば、耐性菌が増えている昨今での感染症治療において適切な治療選択をより早期に行うことが可能となる。
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