研究課題/領域番号 |
16K20964
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
森林科学
自然共生システム
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
黒河内 寛之 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 助教 (00609000)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | マツタケシロ / 個体識別 / メタゲノム解析 / 土壌細菌相 / 土壌真菌相 / 土壌細菌 / 土壌真菌 / 全国スケール / 遺伝構造 / 土壌DNA / 菌糸同定 / 土壌呼吸 / マツタケ検出 / マツタケの遺伝構造 / マツタケのSSR解析 / マツタケ山施業と土壌温度 / マツタケ山施業と土壌含水率 / アカマツ林の皆伐と更新 / マツタケ / SSRマーカー / 次世代シーケンサー / 灌木処理 / リター除去 / マイクロバイオーム / まつたけ山施業 / 土壌微生物 / 次世代アンプリコンシーケンシング / マイクロサテライトマーカー |
研究成果の概要 |
本研究ではアンプリコンシーケンシングを用いたシロの土壌細菌・真菌の微生物相の把握、核SSRマーカーを用いたシロ中のマツタケの追跡およびマツタケの集団遺伝構造の把握をした。アンプリコンシーケンシング解析では、マツタケシロに特徴的な微生物相があることはわかったが、まつたけ山施業をしても微生物相の変化は1~2年程度では明瞭には表れず、マツタケの子実体が発生するような環境への移行の判断は難しかった。 核SSRマーカー解析では、マツタケシロ中のマツタケの個体識別ができることが判明した。さらに、県レベル、全国レベルの遺伝構造解析の結果から地域間の国産マツタケの遺伝的分化の程度は低いことが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
マツタケの有無を土壌中の微量DNAから判断する方法はすでにあったが、本研究ではマツタケの個体識別を土壌DNAから可能にした。 国産マツタケの遺伝構造に関する知見は少なかったが、本研究では全国スケールと県スケールで明らかにした。遺伝的分化の程度は低く、明瞭な地域性も見られなかった。本種の遺伝資源保全を考えるうえで参照可能なデータを提供できた。 マツタケシロの土壌微生物相に着目した研究は数件の先行研究があるが、本研究の結果も同様にマツタケシロ周辺の微生物相は特徴的で同一クラスターに分類される傾向が示された。マツタケシロ周辺の微生物相と似たクラスターにはアカマツ林やコナラ林の土壌が含まれていた。
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