研究課題
若手研究(B)
貝殻のカルサイト結晶には有機物ナノファイバーが含まれるが、これがキチンとキチン分解酵素の複合体であることを明らかにした。キチン分解酵素を作用させたキチンナノファイバーやキチン分解酵素の阻害剤を用いた研究により、カルサイト結晶の成長の過程でナノファイバーがしたキチンが結晶欠陥を誘導することを明らかにした。本研究において申請者は貝殻に含まれるキチン分解酵素がキチンの繊維をナノ化することで、カルサイト結晶の欠陥を増幅し、強度を高めるという役割があることを初めて明らかにした。
本研究の成果により、アコヤガイの貝殻における有機物ナノファイバーの形成機構と機能が明らかとなった。有機物ナノファイバーを有効利用することができれば、真珠養殖後に大量に廃棄される貝殻の付加価値を高めた再利用法に開発に役立つ可能性が考えられる。また、キチン分解酵素を用いて繊維をナノ化し、結晶欠陥を制御することで新たな材料合成の開発に繋がる可能性が考えられる。
すべて 2019 2018 2017 2016 2015 その他
すべて 国際共同研究 (3件) 雑誌論文 (19件) (うち査読あり 19件、 オープンアクセス 8件) 学会発表 (56件) (うち国際学会 7件、 招待講演 14件) 備考 (4件) 産業財産権 (1件)
Talanta
巻: 195 ページ: 447-455
10.1016/j.talanta.2018.11.092
BioMetals
巻: 31 号: 2 ページ: 203-215
10.1007/s10534-017-0069-z
Fisheries Science
巻: 84 号: 3 ページ: 535-551
10.1007/s12562-018-1187-4
40021547108
Mar. Biotechnol.
巻: 印刷中 号: 3 ページ: 304-312
10.1007/s10126-018-9818-4
Gems & Gemology
巻: 54 ページ: 40-50
10.5741/gems.54.1.40
Journal of Structural Biology
巻: 204(2) 号: 2 ページ: 240-249
10.1016/j.jsb.2018.08.014
Frontiers in Marine Science
巻: 5 ページ: 373-373
10.3389/fmars.2018.00373
AGri-Bioscience Monographs
巻: 7 ページ: 25-39
40021229529
Biochemical and Biophysical Research Communications
巻: 489 号: 2 ページ: 89-95
10.1016/j.bbrc.2017.05.088
Toxins
巻: 9 号: 7 ページ: 219-219
10.3390/toxins9070219
巻: 199 号: 3 ページ: 216-224
10.1016/j.jsb.2017.07.010
巻: 0 ページ: 0-0
Journal of Crystal Growth
巻: 433 ページ: 148-152
10.1016/j.jcrysgro.2015.10.014
Journal of Chromatography B
巻: 1014 ページ: 75-82
10.1016/j.jchromb.2016.01.048
Analytical Letters
巻: 49 号: 17 ページ: 2851-2863
10.1080/00032719.2016.1157806
巻: ---- 号: 2 ページ: 107-118
10.1016/j.jsb.2016.02.021
Scientific Reports
巻: 6 ページ: 34626-34626
Materials
巻: 9 号: 10 ページ: 855-855
10.3390/ma9100855
Bioscience, Biotechnology, and Biochemistry
巻: 80(1) 号: 1 ページ: 43-54
10.1080/09168451.2015.1086261
http://park.itc.u-tokyo.ac.jp/analchem/
http://www.biomin14.jp/index.html