研究課題/領域番号 |
16K21046
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
精神神経科学
神経化学・神経薬理学
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
江川 純 新潟大学, 医歯学総合研究科, 特任准教授 (80648527)
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研究協力者 |
五十嵐 道弘
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 自閉スペクトラム症 / NLGN3 / 機能解析 / リン酸化プロテオミクス / シナプス画分 / GAP43 / 機能的リン酸化部位 / 児童思春期精神医学 / 神経生化学 |
研究成果の概要 |
成長円錐のリン酸化プロテオミクスにより同定された神経発達に重要なリン酸化部位が存在する遺伝子のうち、自閉スペクトラム症(Autism Spectrum Disorder; ASD)のリスク遺伝子であるNLGN3を選定し機能解析を行った。NLGN3のリン酸化部位(S745)の分布についてシナプトソームを用いたイムノブロッティングと初代培養神経細胞を用いた免疫組織学的観察を行った結果、このリン酸化が軸索先端およびシナプスの両方で機能している可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ASDの妥当性の高いリスク遺伝子は全エクソーム解析などの網羅的な解析法によって同定された。本研究ではタンパクレベルの網羅的解析であるリン酸化プロテオミクスで同定された神経発達に重要と考えられるリン酸化部位のうちASDのリスク遺伝子に存在するものを選定してそれらの機能についての知見を得ることができた。タンパクレベルの妥当性の高い知見を蓄積することにより、さらに高次レベルの知見を得るための確かな土台となる。このように各レベルで妥当性の高い土台を重ねていくことにより、ASDの病態解明および治療法開発に結び付くと考えられる。
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