研究課題/領域番号 |
16K21063
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
都市計画・建築計画
デザイン学
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研究機関 | 福井大学 |
研究代表者 |
木曽 久美子 福井大学, 学術研究院工学系部門, 准教授 (00714007)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 認知地図 / スケッチマップ / 共起 / 建築記号 / 都市のイメージ / 記号過程 / ランドマーク知識 / シミュレーション / デザイン |
研究成果の概要 |
建築・都市空間が変化することで、地域に対するスケッチマップがどのように変化しうるのかを、確率値によって推定する方法を提示し、推定結果を可視化するシステムの構築を目的として研究を展開した。 一つのスケッチマップ上に複数の要素が描画されることを「共起」と位置づけ、共起する2つの建築記号の関係性を、中でも多義性に焦点を当てながら記号論に基づいてモデル化し、地理情報システムを用いて共起確率の評価方法を提示した。そして、特定の建築記号の変化が、スケッチマップの構成要素の共起性にどの程度の変化を与えうるのか、どのような記号的性質の変化が影響しているのか、それぞれについて地図上に可視化するシステムを構築した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、認知地図構築における建築記号単独の性質による想起のみに着目するのではなく、周辺の建築記号との関係性に基づく建築記号の想起に着目しており、周辺との関係性を重視する今日の建築物デザインへ有意義な知見をもたらす。そしてスケッチマップの調査分析研究として実施することにより、建築記号論の実証研究である点に学術的意義がある。さらに将来の建築・都市空間の変化が、外在化される認知地図にどのような変化を与えうるのかを、確率値で推定する方法を構築するにとどまらず、結果を可視化するシステム構築しており、他主体によるデザインにおける合意形成時等に使用できる等、応用範囲の広い研究成果を得ることができている。
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