表皮内電気刺激法の小径末梢神経線維(Aδ線維)機能障害の臨床的評価法としての有用性を検討した。家族性アミロイドポリニューロパチー患者と健常者において表皮内電気刺激法による痛覚閾値と定量的感覚試験の冷感覚閾値を評価した。また、表皮内電気刺激法による痛覚関連脳電位を解析した。その結果、表皮内電気刺激法と定量的感覚試験の感覚閾値は相関していた。また、痛覚関連脳電位は家族性アミロイドポリニューロパチー患者において感覚障害が強い部位で振幅が低下していた。表皮内電気刺激法は小径末梢神経障害の新たな臨床検査法となりえる可能性が示唆された。
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