研究課題/領域番号 |
16K21138
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
生物分子化学
ケミカルバイオロジー
|
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
樋口 雄介 大阪大学, 産業科学研究所, 助教 (10723439)
|
研究協力者 |
大神田 淳子
オットマン クリスチャン
カーン マイケル
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
|
キーワード | フシコクシン / ケミカルバイオロジー / アフィニティー精製 / タンパク質間相互作用 |
研究成果の概要 |
タンパク質間相互作用を安定化し、抗がん活性などを示す天然由来のジテルペン配糖体フシコクシン(FC)誘導体の細胞内における標的タンパク質をアフィニティ精製法で同定することを目的として本研究を行った。その結果、通常アフィニティ精製に用いられるポリエチレングリコール鎖のような柔らかいリンカーではなく、剛直な構造を有するリンカーを用いた分子でも、標的タンパク質を補足出来ることを示した。また、研究の過程で、分子動力学シミュレーションを駆使した分子設計を行うことにより、天然FCの30倍以上高活性なFC誘導体を見出した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
FCが標的とする14-3-3タンパク質は非常に多くのタンパク質と相互作用する。そのため、FCは、抗がん活性や神経細胞突起伸長作用を有することが知られているが、その作用基序は完全には解明されていない。本研究によって見出された手法は、FCが細胞内でどのタンパク質と14-3-3タンパク質との相互作用が安定化しているのかを知るためのツールとして利用できる。 また、FCが単離されてから50年近く経つが、天然物の活性を上回る化合物はこれまで報告されておらず、この知見に基づく抗がん剤開発などの展開が期待される。
|