研究課題/領域番号 |
16K21157
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
環境モデリング・保全修復技術
無機材料・物性
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
後藤 知代 大阪大学, 産業科学研究所, 助教 (60643682)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | ハイドロキシアパタイト / 水熱合成 / ソルボサーマル合成 / 結晶形態 / 吸着 / 光触媒 / リン酸カルシウム / 水酸アパタイト / 水熱 / ソルボサーマル / 遷移金属 / 環境浄化 |
研究成果の概要 |
本研究では、有機汚染物質の浄化材料としての応用を目的に、遷移金属置換ハイドロキシアパタイト(HAp)の水熱合成と特性制御を試みた。水熱およびソルボサーマル合成の結果、金属イオンのHAp結晶構造中への導入と形態制御は困難であったが、酸化チタン(TiO2)ナノ粒子を表面に担持した種々のHAp結晶を合成できた。HAp結晶の結晶形態やサイズを任意に変化させることで、酸性・塩基性色素の吸着特性を制御可能であることを明らかとし、触媒担体としてのHApの有用性を示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、水環境の有機汚染物質除去を目的として、ハイドロキシアパタイト(HAp)を用いた浄化材料開発に取り組んだ。骨の無機成分でもあるHApは身近な材料であり、結晶の形やサイズを変えることで有機物の吸着特性を制御可能と期待される。光触媒である酸化チタンと複合化し有機物分解特性を付与するとともに、HApの結晶形態を変えることで有機物の吸着特性を制御できることを明らかとした。本研究の成果は、新規な環境浄化材料や有機物の吸着材への応用だけでなく、結晶構造・形態制御による特性制御のためのプロセス技術の発展に寄与すると期待される。
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