研究課題/領域番号 |
16K21173
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
内分泌学
病態検査学
|
研究機関 | 鳥取大学 |
研究代表者 |
伊澤 正一郎 鳥取大学, 医学部附属病院, 助教 (30572599)
|
研究協力者 |
松澤 和彦
松本 和久
深谷 健二
福原 隆宏
藤原 和典
三宅 成智
若原 誠
高木 雄三
古賀 敦朗
山岸 大輔
日野 智也
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2016年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
|
キーワード | 甲状腺乳頭癌 / 自己抗体 / エピトープマッピング / WD repeat domain 1 / Fibronectin 1 / WDR1 / 甲状腺癌 / ELISA / 診断 / 合成ペプチド |
研究成果の概要 |
甲状腺癌の大部分を占める乳頭癌 (PTC) は多くが生命予後良好であるが、一部に治療抵抗性症例が存在する。PTCは超音波所見に基づく細胞診により診断され、病期に応じて治療方針を決定する。低い病期では経過観察も選択肢となるが、早期に進行性の病変を検出する方法はない。 本研究では先行研究で得たWD repeat domain 1およびFibronectin 1に対する自己抗体をこれらのアミノ酸配列を参考に作成したペプチドライブラリーにて検出する方法を確立した。さらにこれを活用して進行性PTCの検出に優れるペプチドを決定し、病理組織診断や病期との関連性を検証することで候補ペプチドのセットを決定した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は血清中に検出しにくい不溶性の細胞内たんぱく質をバイオマーカーとして活用する新たな手法開発につながる可能性があり、甲状腺癌以外の悪性腫瘍をはじめとする他の疾患の治療や経過観察へ応用が期待できる。また本研究内容が実用化されれば、現在超音波診断や穿刺吸引細胞診が中心で、早期に治療の必要性が高い症例の抽出が困難な甲状腺癌の診断において、治療の必要性が高い患者の早期診断治療、経過観察への活用が期待される。さらに自己抗体の抗体価測定に必要な検体は患者血清であることから、本研究が実用化は多数の対象者へ安価かつ簡便に検査を提供可能となり、健康診断等へ活用することも期待される。
|