研究課題/領域番号 |
16K21278
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
衛生学・公衆衛生学
環境リスク制御・評価
|
研究機関 | 静岡県立大学 |
研究代表者 |
三崎 健太郎 静岡県立大学, 看護学部, 助教 (40468591)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
|
キーワード | 多環芳香族化合物 / アレルギー / 上皮細胞 / 免疫応答 / サイトカイン / 抗原同時曝露 / 抗原併用曝露 / 大気汚染 |
研究成果の概要 |
大気汚染物質のアレルギー増悪作用に寄与する多環芳香族化合物の探索とその機構解明を目指し、ダニ抗原との共曝露を、ヒト肺胞上皮細胞を用いて計34種の化合物に対して実施し、抗原単独曝露と比較して9,10-phenanthrenequinone、5,12-naphthacenequinone、3-nitrobenzanthroneにおけるIL-8の有意な増加、benzopyrenoneにおける有意な減少が認められ、これらの物質からAhRよりは活性酸素種との関連が強く予想された。血球T細胞におけるサイトカイン産生に対しても化合物曝露影響を検討してきたがアッセイ系の安定性も含めて今後の課題となった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで DEP や大気浮遊粒子中のどの成分がアレルギー増悪効果により強く影響を与えるのか評価するような知見はほとんど明らかにされていない。今回は肺上皮細胞に対する実験を中心に実施したが、化学構造からアレルギー増悪物質に対する酸化ストレスなどの活性経路が予想され、生体防御システム解明への一助となりうる。さらに肺上皮細胞および他の免疫細胞に対する知見を蓄積することによって、国内外における大気環境汚染に伴うアレルギー疾患発症リスクの予測と低減に将来的につながっていくものと考える。
|