研究課題/領域番号 |
16K21286
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
持続可能システム
船舶海洋工学
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研究機関 | 大阪府立大学 |
研究代表者 |
黒田 桂菜 大阪府立大学, 人間社会システム科学研究科, 准教授 (70708023)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
中途終了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2018年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2017年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 海産バイオマス / メタン発酵 / 栄養塩の偏在 / ノリの色落ち / 鉄 / メタン発酵残渣 / 海洋肥沃化 / 発酵促進 / バイオマス / 海洋利用 / 廃棄物再資源化 |
研究成果の概要 |
人間活動が盛んな都市部が隣接する大阪湾では,過栄養状態に起因する海産バイオマスの爆発的な増殖などが発生している。一方,南部や西部ではノリの色落ちが生じるなど貧栄養状態となり,いわゆる「栄養塩の偏在」が生じている。本研究は,海産バイオマス由来のメタン発酵残渣には,窒素やリンなどの栄養塩の他に,鉄などの微量金属が豊富に含まれていることに着目し,海産バイオマス由来のメタン発酵残渣を用いた色落ちノリの回復効果および循環利用によるメタン発酵促進効果を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
窒素やリンなどの栄養塩は,人間活動に欠かせないものであり,海洋環境の保全のためには栄養塩を適正に管理することが重要である。本研究成果により,栄養塩を適材適所に活用することが可能となり,社会的要請の高い「栄養塩の適正管理」の一助となる。また,メタン発酵は「再生可能エネルギー」「循環型社会の形成」に重要な役割を果たし,都市部での利用が急速に進んでいるものの,発酵残渣の利用に関する知見は乏しく,海を介した栄養塩循環の視点が欠けている。本研究成果は,海陸一体型の循環型社会の礎となる。
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