研究課題/領域番号 |
16K21498
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
内科学一般(含心身医学)
応用健康科学
|
研究機関 | 東京有明医療大学 (2018-2019) 明治国際医療大学 (2016-2017) |
研究代表者 |
谷口 授 東京有明医療大学, 保健医療学部, 特別研究員 (60555655)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
|
キーワード | 灸 / TRPV1 / 熱刺激 / 膀胱 / 自律神経 / 灸刺激 / 膀胱機能 / ラット / DRG / オキシトシン / 室傍核 / 結腸運動 / 炎症 / セロトニン / 医療・福祉 / ストレス / 生理学 / 鍼灸学 / 東洋医学 |
研究成果の概要 |
灸刺激には、体表の体性感覚神経に存在する熱関連受容体であるTRPV1受容体が関与していると考えられているが、その詳細な機序は不明である。そこで、本研究では機械的に作成した灸様刺激に対する膀胱機能の変化を観察し、その反応がTRPV1アンタゴニストによって拮抗されるかどうかを検討した。刺激温度は40、45、50℃に設定し、単回から複数回行った。その結果、温度依存性、回数依存性に膀胱収縮は増大し、その反応はTRPV1アンタゴニストによって減弱した。これらの反応は、灸様刺激の皮膚からの入力が、C線維上に存在するTRPV1受容体を興奮させ、体性-自律神経反射を引き起こし、膀胱収縮を促したと考えられた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
灸治療は古くから胃腸疾患や婦人科疾患、感冒などに用いられてきた経緯があり、近年も温活などで灸が再びブームとなっているが、その作用機序に不明な点は多い。作用機序を解明することは、不調を抱える人がその方法をより安全に効果的に利用できることにつながる。今回の結果では、皮膚への灸様刺激が膀胱機能に影響することがわかった。そこにはTRPV1受容体が関与していることが考えられ、この受容体が活性化する43℃以上の刺激が効果的に作用することが示唆された。
|