研究課題/領域番号 |
16K21522
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
図書館情報学・人文社会情報学
考古学
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研究機関 | 独立行政法人国立文化財機構奈良文化財研究所 (2019) 国文学研究資料館 (2017-2018) 神戸学院大学 (2016) |
研究代表者 |
上椙 英之 独立行政法人国立文化財機構奈良文化財研究所, 埋蔵文化財センター, アソシエイトフェロー (50600409)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 自然災害伝承碑 / 画像処理 / 金石文 / 防災・減災 / デジタルアーカイブ / 考古学 / 防災 / 津波 |
研究成果の概要 |
本研究では,碑文判読の為の画像処理技術と文字判読法を開発した. 先ず,通常のカメラ撮影では文字の判読が困難な石碑に刻まれた碑文の読みやすさを向上するためのソフトウェアを開発した.本撮影では,デジタルカメラ・ハンディライト・三脚といったありふれた機材を用い,撮影した画像をソフトウェアを使用して半自動で画像処理するため,誰でも簡単に利用できる手法となっている. 次に判読が困難になった文字を,石碑の種類や,その他の碑文,地域から予測するデータベースの開発を試みた.これらの成果は,代表者の所属の変更と技術の特許申請により,公開が遅れている.令和4年以降,順次公開していく予定である.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
全国に多数存在する石碑を碑文が読める形で収集することは,その場で釈読する限り誤読の可能性があり,第三者による検討可能な画像を取得する必要があり,研究者や自治体の努力だけではなかなか進まない. 本成果では,特別な機材を用いずとも判読可能な碑文画像が容易に取得でき,一般の方々でも撮影が可能になる.市民が科学研究に参加するオープンサイエンスの考えに基づき,各地の碑文画像を投稿してもらうシステムを開発することで,全国に存在する碑文の画像を収集することも可能となる. また,碑文に限らず簡便な凹凸記録法としてみると,迅速に大量のデータを取得できる本手法は,機械学習との相性も良く,多分野での活用が期待できる.
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