研究課題/領域番号 |
16K21540
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
経済政策
経営学
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研究機関 | 九州産業大学 (2017-2018) 福山平成大学 (2016) |
研究代表者 |
朝日 亮太 九州産業大学, 商学部, 准教授 (10712359)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 低費用航空会社 / 合併 / 買収 / 航空会社 / LCC / アメリカン / USエア / 低費用航空会社(LCC) / サウスウエスト / エアトラン / 航空産業 / 合併・買収 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、近年の合併・買収が従来型の航空会社(FSC)および低費用航空会社(LCC)の行動に与えた影響を明らかにすることである。成果として、第一に、合併・買収を行ったFSCが非競争的運賃設定行動をとるとは限らないことを示した点、第二に買収を行ったLCCが競争的運賃を設定しない可能性を示した点、第三に合併企業と競合するFSCが合併・買収に直面した後に非競争的運賃を設定する点、そして合併企業と競合するLCCが合併に直面した後に競争的運賃設定を行うことを示した点がある。これらは、従来より、合併・買収の運賃設定行動に与える影響が市場環境により変化しやすくなった可能性を示唆している。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義については、合併・買収の研究に、LCCを考慮した点である。これまでの研究がLCCを考慮していなかった中で、合併・買収を行ったLCCおよび競争相手の合併に直面したLCCの行動について示唆をもたらした点について意義があったと考えられる。 社会的意義は、LCCの役割についてインプリケーションを示したことである。LCCが格安運賃を設定し続ける航空会社という認識もある中で、競争において有利な立場となれば、LCCも自社の利益につながる運賃設定行動をする可能性が高いことが示唆されている。このことは、競争政策や需要喚起策の中でLCCの役割を期待する際に、注意が必要であることを示している。
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