研究課題/領域番号 |
16K21576
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
流体工学
熱工学
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研究機関 | 奈良工業高等専門学校 |
研究代表者 |
中村 篤人 奈良工業高等専門学校, 電子制御工学科, 講師 (80619867)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 蒸発 / 凝縮 / 蒸発係数 / 相変化 / 凝縮係数 / 共鳴音波 / 分子気体力学 / 音波 / 共鳴管 / 流体工学 |
研究成果の概要 |
本課題の目的は研究代表者が開発した共鳴音波を用いた蒸発係数測定法を基盤として,混合状態に対応した蒸発係数測定法の開発,および蒸発係数を容易かつ高精度に求める実験式を構築することである. 試料蒸気生成用タンク,液膜形成用圧力タンクを導入したことで非凝縮性気体等の影響を排除し,高精度に混合状態を実現することが可能となった.実験装置改良後に水を対象として蒸発係数を測定したところ,改良前と同様,300K付近で約1.0となることが確認された. 蒸発係数を求める実験式の確立については,振動子から発生する電磁ノイズの影響により確立には至らなかったが,実現に向けて電磁ノイズの影響低減に取り組んでいる.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
実際の現象を考えた場合,単一の試料物質のみから構成される系より,複数の物質が混合した系(混合状態)の方が,数多く存在する.一方,現状ではこのような混合状態に対応した蒸発係数測定法は存在せず,混合状態が蒸発係数にどのような影響を及ぼすのか,明らかとなっていない.また蒸発係数を決定するための実験式が構築されれば,実験をすることなく蒸発係数を求めることが可能となる.蒸発係数を正確に決定することは,単に現象の解析にとどまらず,熱交換器,薄膜形成など,蒸発,凝縮が関わる技術において,より効率的な制御を可能とする.加えて異常気象,地球温暖化など気象分野に対しても,より正確な現象の予測が可能となる.
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