研究課題/領域番号 |
16K21592
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
アジア史・アフリカ史
ジェンダー
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研究機関 | 聖心女子大学 (2018) 成蹊大学 (2017) 公益財団法人東洋文庫 (2016) |
研究代表者 |
五味 知子 聖心女子大学, 文学部, 講師 (20751100)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 清代 / ジェンダー / 中国女性史 / 中国史 / 庶民史 / 明清史 / 東洋史 / 裁判 / メディア |
研究成果の概要 |
本研究では新聞や裁判史料などの記述やその背景となる社会において、ジェンダーの差異がいかに扱われていたかを明らかにしようとした。 研究の結果、(1)裁判の場では、靴は男女関係を示す証拠とされたが、纏足についての記述は避けられたこと、新聞の人探しの広告の中では、女性の足や靴は個人を特定する手がかりとして詳細に記述されたことを示した。(2)殺人事件について訴える際は女性に有利な点があり、新聞でも大きく報道されたことを述べた。(3)貞節についての男女差と貞節観念の変遷についても考察した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本においては、中国のジェンダー史に関する専論そのものが乏しい。他方、米国において、中国ジェンダー史は非常に注目を集めている分野である。また、台湾においては、近現代のジェンダー史研究者の働きかけにより、前近代史の研究者もこの分野に関心を持つようになり、次第に成果があがってきている。本研究は、米国や台湾の新潮流を取り入れつつ、日本の中国社会経済史研究の研究蓄積をも利用し、新聞や裁判史料において、男女の描写にいかなる差異があらわれたかを分析することで、中国ジェンダー史の新たな側面を切り開こうとした。
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